Subject : 核酸ワクチン
カテゴリー : 学術情報 >
核酸ワクチン
-
核酸ワクチンとは、DNAやmRNAをベースにした新しい形のワクチンである。病原体のタンパクをヒトに与えるのではなく、病原体のタンパクをコードした核酸分子(DNAやmRNA)を投与し、ヒトの細胞の中で病原体のタンパクを作らせることで免疫システムを活性化させる。作られるタンパクだけでなく、投与した核酸分子も免疫の活性化に寄与するため、液性免疫だけでなく細胞性免疫も活性化することができる。また、対象の病原体が変わってもDNAやmRNAを書き換えることで他の病原体にも応用ができるため、汎用性が高い技術である。
- ■ DNAワクチン
-
DNAワクチンは、mRNAワクチンよりも分子が安定である一方で、DNAからmRNAへの転写を行うために、DNA分子を細胞核まで輸送しなければならないという難しさがある。mRNAからタンパクへの翻訳は細胞質で行われるため、mRNAワクチンは細胞質に輸送するだけでよい。
- ■ mRNAワクチン
-
mRNAワクチンは、病原体の遺伝情報(mRNA)を体に入れることで、人の体内で病原体のたんぱく質が作られ、そのたんぱく質を体が病原体と認識することで免疫ができるワクチンです。このmRNAは実際のウイルスのものではなく、遺伝子組み換えで作られたものです。
⇒
ワクチンの種類
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]
[用語索引]
[前のページに戻る]