Subject   : 補因子(cofactor)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 補因子(cofactor)
 補因子(cofactor)または補助因子は、酵素の活性に必要なタンパク質以外の物質のことです。 補助因子は3つのグループがあり、補酵素、補欠分子属、金属に分けることができる。補酵素はタンパク質ではないので注意が必要です。

補因子は、酵素の触媒活性に必要なタンパク質以外の化学物質である。 補因子は「補助分子、またはイオン」であると考えられ、生化学的な変化を助けている。ただし、水や豊富に存在するイオンなどは補因子とはみなされない。それは、普遍的に存在し制限されることが滅多にないためである。

酵素に固く結合したとき、補因子は補欠分子族と呼ばれる。 一方、緩く結合した補因子は基質と同じように結びつく。 これらは 補酵素 と表現され、基質として酵素反応に直接参加する有機物質である。

 ■ 補酵素
 補酵素は酵素が反応を触媒するのに必要な低分子の有機化合物です。

同じく小分子でも補酵素と呼ばれないものは、金属イオン補因子です。マンガンや亜鉛などと言った金属イオンも酵素反応を進行させるのに必要な小分子として重要です。 このような酵素反応に必要な補酵素や金属イオンを「補因子」と呼びます。

補酵素があるおかげで機能を発揮できる酵素がたくさんあります。このように補酵素を必要とする酵素をアポ酵素といってアポ酵素と補酵素が結合した状態を「ホロ酵素」といいます。

酵素に組み込まれた形で存在する補酵素も存在し、「ビルトイン酵素」と呼ばれます。水中では不安定な反応部位を持つ補酵素をタンパク質内部の疎水領域に保存できるという利点があります。(ピルビン酸、セレノシステインなど)

 ⇒ 酵素(こうそ)
 ⇒ 補欠分子族

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