Subject   : 走性

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 走性
 特定の刺激を受けると移動が起こる行動で、刺激に対して一定の方向に移動する。 刺激源に近づく正の走性と、刺激源から遠ざかろうとする負の走性がある。

走性には光・水分・温度・磁場・重力など、刺激源によってさまざまな種類がある。

 ● ケモキネシス
 ケモキネシス は外部の液体中の分子によって引き起こされる運動だが、この反応には方向性がなくランダムな運動となる。二点間の移動というよりも自己の周囲をスキャンするという行動なので、この運動は規模も頻度も特徴的ではなく、また方向性もない。

 ● ハプトタキシス
 ハプトタキシス は走触性ともいい、走化性では化学誘引物質が溶液中の濃度勾配で与えられるのに対して、細胞表面に提示または結合する。最も一般的に走触性の活性化を示す例は 細胞外マトリクス であり、これが受容体に リガンド として結合することで血管の 内皮細胞 を通過して細胞移動や 血管新生 を誘導する

 ● ネクロタキシス
 ネクロタキシス は走化性の特殊なタイプで、化学誘引物質が 壊死 細胞や アポトーシス 細胞から放出される場合に起こるものをさす。

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