Subject : オリゴデンドロサイト(oligodendrocyte)
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
オリゴデンドロサイト(oligodendrocyte)
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中枢神経系に
おけるグリア細胞の一種.脳室帯に由来するオリゴデンド
ロサイト前駆細胞が,様々な分化段階を経てオリゴデンド
ロサイトになり,中枢神経系の髄鞘化を担う.末梢におけ
るシュワン細胞とは異なり,一つのオリゴデンドロサイト
が複数の軸索の周囲を髄鞘化し,跳躍伝導を介して神経伝
導速度を50倍まで速めることができる.髄鞘化された軸
索は脳内で白質を形成し,灰白質にある神経細胞が他の領
域へ投射するケーブルのような役割を果たし脳の情報処理
の効率化に寄与すると考えられている.近年,オリゴデン
ドロサイト前駆細胞の一種である NG2細胞は,軸索と結
合することが知られ,この結合によって神経回路を修飾す
る可能性も示唆されている.
<出典:Wikipedia>
オリゴデンドロサイトは中枢神経系内のグリア細胞の一つで、ミエリン(髄鞘)形成を担う。オリゴデンドロサイトは、ミエリン形成により跳躍伝導を誘導し活動電位の伝導速度を高めることが主な機能である。中枢神経系全体に広く分布するが、存在する場所によって白質内のものはintrafascicular oligodendrocyte(束間オリゴデンドロサイト)、灰白質内に位置してニューロンの細胞体と密着しているものはperineuronal oligodendrocyte(衛星オリゴデンドロサイトもしくは傍神経オリゴデンドロサイト)に分けられる。ミエリンを形成しないオリゴデンドロサイトで神経細胞とコンタクトを持っている物は、ニューロンの代謝にかかわると考えられている。
■ ワクチン接種後の脱髄
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急性散在性脳脊髄炎はワクチン接種後の脱髄の最も一般的な形態であり、最近、特定のワクチンで視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)の増加が報告されている。これらの症例のほとんどはアクアポリン-4抗体陽性とされている。本報告は、いくつかのワクチン接種を受けた後にミエリンオリゴデンドロサイト糖蛋白質(MOG)抗体関連のNMOSDを発症した患者について検討したものである。
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