Subject : エフェクターT細胞(effector T cell)
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
エフェクターT細胞(effector T cell)
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抗原刺激にともない活性化されたナイーブT細胞(Th0)は、活性化された時に存在するサイトカインなどの細胞外環境によりTh1、Th2、TFH、Th17、Treg細胞などの特異的な機能を持ったT細胞へと分化していくことになる。しかしこれら分化したT細胞の有する特異的な機能は完全に固定化しているわけではなく、ある程度の可塑性がある(つまりTh1細胞がTh2細胞へと変化など)と考えられている。
抗原刺激にともない活性化されたナイーブT細胞は、活性化された時に存在するサイトカインなどの細胞外環境によりTh1、Th2、TFH、Th17、Treg細胞などの特異的な機能を持ったT細胞へと分化していくことになる。しかしこれら分化したT細胞の有する特異的な機能は完全に固定化しているわけではなく、ある程度の可塑性がある(つまりTh1細胞がTh2細胞へと変化など)と考えられている。
非自己抗原が樹状細胞やマクロファージ、B細胞などの抗原提示細胞によって提示され、それをT細胞受容体を介して認識したT細胞が分化活性化された状態
エフェクターT細胞は、胸腺の外(末梢)に出て全身を循環しながら、Th1、Th2、Th17の3種類に分化して、病原体(細菌・ウイルス・寄生虫・真菌など)の排除に最適な免疫反応を誘導します。また、エフェクターT細胞は、免疫反応の司令塔であるヘルパーT細胞が、身体に侵入してきた病原体の種類に応じて分化したものです。Th1は細胞内細菌・ウイルスを、Th2は寄生虫を、Th17は細胞外細菌・真菌を排除します。
同じ抗原の曝露が持続しない限り、エフェクターT細胞は1〜2週間後には90%の細胞が死滅する。一部の残存したT細胞はその後大きく分けて二つの細胞集団へと分化していく。一つはセントラルメモリーT細胞(TCM細胞)であり、もう一つはエフェクターメモリーT細胞(TEM細胞)である。
<出典:JBスクエア>
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T細胞
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