Subject : Th17細胞
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
Th17細胞
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またIL-6とTGF-βの両者のサイトカインの存在下では、IL-17を産生するTh17細胞と呼ばれる細胞集団が誘導されることが明らかにされた。
Th17細胞は腸管などに多く存在しており、外界から侵入してくる細菌や真菌に対する免疫応答に重要な役割を果たしている。Th1細胞が主に細胞内病原性細菌に対して防御的に働くのに対して、Th17細胞は細胞外で増殖する細菌に対して機能を発揮する。Th17細胞の分化にはRORγtと呼ばれる転写因子が必要であり、IL-17、IL-17F、IL-22などのサイトカインを産生し、好中球の活性化や、上皮細胞に作用し抗菌ペプチドなどの産生を誘導する。また、これまでTh1細胞やIFN-γが病態の主な原因であると考えられてきた実験的自己免疫性脳脊髄炎モデル(多発性硬化症類似モデル)やコラーゲン誘導関節炎モデル(関節リウマチモデル)などの病態の増悪に関与しているのは、Th17細胞であることが最近明らかにされた。
<出典:JBスクエア>
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