Subject   : 抗平滑筋抗体

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 抗平滑筋抗体
 平滑筋に対する自己抗体。自己免疫性肝炎で高率に検出される。  抗平滑筋抗体は、筋タンパク成分であるアクチンに対する自己抗体である。自己免疫的機序の関与する肝炎で検出される事が多く、ルポイド肝炎を含む自己免疫性肝炎,慢性活動性肝炎や原発性胆汁性肝硬変(PBC)などでの出現率が高い。このうち自己免疫性肝炎は女性に多く見られ、肝硬変への進行が早く、ステロイドが有効な慢性肝疾患であり、抗核抗体の出現や発熱などの全身症状を特徴とする。

 抗平滑筋抗体が陽性と判明した場合、ルポイド肝炎の診断にはLE細胞現象陽性、抗核抗体陽性、γ-グロブリンの増加、肝炎ウイルスマーカーの陰性をみる。PBCでは抗ミトコンドリアM2抗体陽性が診断の手がかりとなる。

 抗平滑筋抗体の疾患特異性は比較的高く、通常、SLEやRAで陽性を呈することはない。

<出典:LSIメディエンス>

 ■ 高値を示す病態
 自己免疫性肝炎、慢性活動性肝炎、原発性胆汁性肝硬変(PBC)
 ⇒ ウイルスの種類

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