Subject   : 抗ガラクトース欠損IgG抗体

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 抗ガラクトース欠損IgG抗体
 抗ガラクトース欠損IgG抗体は、関節リウマチにおいて増加。従来のリウマチ因子よりも活動性を鋭敏に反映し、高い陽性率を示すといわれる。  抗ガラクトース欠損IgG抗体は、関節リウマチ(RA)患者血中のIgG糖鎖の構造解析の成果をもとに確立されたリウマチ因子を検出する検査である。

 RA患者由来のIgG糖鎖は、健常者のIgGに比べてガラクトースが顕著に欠損しており、こうした構造異常がRAの発症やリウマチ因子の産生に関与する可能性が示唆されている。

 すなわち、ガラクトース欠損IgGはRA患者血中に出現するリウマチ因子のより良いreactantと考えられる。これに加えて、(自己抗体としての)免疫グロブリンに共通の糖鎖部分を認識するビオチン化レクチンの結合を介したアビジン-ビオチン系酵素免疫測定法を採用することにより、IgMだけでなくすべてのグロブリンクラスのリウマチ因子検出が可能になっている。

 抗ガラクトース欠損IgG抗体は、従来法に比べて高い陽性率ならびにRA活動性との良好な相関を示し、

 1. 早期RA、あるいは従来法にて陰性のセロネガティブRA患者の診断
 2. RA患者の疾患活動性の評価

に有用な指標として期待されている。

<出典:LSIメディエンス>

 ■ 高値を示す病態
 関節リウマチ(RA)
 ⇒ 抗原と抗体

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