Subject : 抗サイログロブリン抗体 (Tg-Ab)
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
抗サイログロブリン抗体 (Tg-Ab)
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抗サイログロブリン抗体(TgAb)は、甲状腺細胞が産生するサイログロブリン(Tg)に対する自己抗体である。 半定量法に比べて感度の高い測定法で行われるTgAbは、バセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)などの自己免疫性甲状腺疾患において、自己免疫の存在や程度を知る目的で実施され、各疾患において高い陽性率が得られている。
橋本病、バセドウ病の診断に有用な自己抗体。TPO抗体と同時に測定すると陽性率がアップ。
サイログロブリンは甲状腺濾胞細胞に含まれる分子量約330,000の糖タンパクで、これに対する自己抗体を抗サイログロブリン抗体といい、マイクロゾーム抗体と共に代表的な甲状腺の自己抗体である。
自己免疫性甲状腺疾患において古くから間接凝集法による抗サイログロブリン抗体(TGHA)が測定されてきたが(サイロイドテスト)、より高感度な定量測定が主流になってきている。
自己免疫性甲状腺疾患が疑われる場合はTPO抗体(抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)を同時に測定するのが望ましい。橋本病での陽性率は75〜80%、バセドウ病では50〜60%程度といわれる。
びまん性の甲状腺腫を触診し硬度が固い場合は橋本病を疑い、その場合甲状腺機能亢進があればバセドウ病も考慮にいれる。
<出典:LSIメディエンス>
- ■ 高値を示す病態
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バセドウ病、橋本病
⇒
抗原と抗体
⇒
甲状腺の病気
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