Subject   : γδT細胞

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 γδT細胞
 ヒトの末梢血中に含まれるTリンパ球のうち、γδ鎖のT細胞受容体(TCR)を発現するT細胞のこと。ヒトの末梢血中に含まれるTリンパ球のほとんどは、αβ鎖のTCRを発現しており、γδT細胞の存在比率は少ないといわれている。γδ型T細胞は、表皮や消化管の上皮に多く存在していることが知られている。  γδT細胞は、リンパ球ストレス(細胞傷害)監視機構(lymphoid stress-surveillance)と呼ばれる生体防御反応を担う中心的な細胞だ。細胞に傷害を来す様々なストレスを感知し、免疫反応を誘導する。細菌感染やウイルス感染などの体外からのストレスの他に、細胞の癌化に伴う性質の変化を感知するといわれている。  γδT細胞は、抗原提示細胞(APC)のコレステロール合成経路のメバロン酸代謝における中間生成物やイソペンテニルピロリン酸(IPP)を抗原として認識した後、増殖や活性化することが知られている。こういったγδT細胞の特性を生かし、患者のγδT細胞を体外で活性化させ、体内に戻す癌免疫療法の1つであるγδT細胞療法が自由診療で実施されている。

γδT細胞は、粘膜組織に存在し血液やリンパ組織には少ない。 MHCクラス1,2を認識しない。 病原体に感染した細胞の代謝の変化を読み取る。 γδT細胞はワクチンでは増えない。

<出典:>

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 ⇒ T細胞

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