Subject : TALEN
カテゴリー : 学術情報 > 生化学
TALEN
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ZFNの次に開発された人工ヌクレアーゼは、2010年に米国のグループにより発表されたTALENです。ZFNと同様に制限酵素を元に作られます。TALENのDNA認識・結合部分「TALEタンパク質」は、一組で30〜40の塩基配列の認識が可能です。
TALEタンパク質はそれ以前にすでに作製法が確立されていたため、ZFNと比べると作製が容易です。そのため、発表されるとすぐにゲノム編集技術の主役となりました。しかしそれでも、作製にはかなりの労力が必要です。
<出典:Wikipedia>
TALEN(Transcription activator-like effector nuclease:転写活性因子様エフェクターヌクレアーゼ)は、細菌のTALEタンパク質とFokIヌクレアーゼからなる融合タンパク質です。
ZFNと同様に、TALENの特異性はタンパク質‐DNA間の特異的結合に由来します。TALENの場合、単一のTALEは1つのヌクレオチド(1塩基)を認識し、TALEアレイはより長い配列と結合することができます。各TALEの作用は、1ヌクレオチドのみに限定され、隣接するTALEの結合特異性に影響を及ぼさないため、TALENの構築はZFNと比較してはるかに容易です。ZFNと同様に、TALEモチーフは、FokIエンドヌクレアーゼと結合しており、DNAを切断する場合は二量体を形成する必要があります。つまり、標的DNA領域近傍の対向鎖に別のTALENが結合しなければなりません
TALENは、DNA認識・結合ドメインとしてTALEリピートを利用し、そのC末端にDNA切断ドメインのFokTを連結した人工制限酵素である。TALENは一組として働き、FokTの部分が二量体を形成して、二本鎖DNA切断 (DSB) を誘導する。4番目と32番目のアミノ酸残基(赤色)はnon-RVDとよばれ、DNAとの強い結合に関わる。
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