Subject   : 個体レーザ

カテゴリー  : 光学 


 個体レーザ
 ガラスや結晶などの透明の固体をレーザー媒質として用いるレーザーです。固体材料としてはNd(希土類)やCrなどの遷移元素をイオン状態でガラスや結晶などの母材に含ませたものが使われます。発振波長は赤外から紫外まで広範囲に及びます。気体レーザーとは対照的に小型で利得が高く安定動作が得られやすい反面、媒質に熱が蓄積されやすいという特徴があります。

赤色(694.3nm)のルビー(Ruby)レーザが有名ですが、他にも金属イオンを使ったレーザが多数あります。

種類 発振波長(nm) メモ
Nd:ガラスレーザー 1062 , 1054 ケイ酸ガラス、リン酸ガラス
Nd:YAGレーザー 1064
Nd:YLFレーザー 1053,1047,1323,1321
Nd:YVO4レーザー 1065
Yb:YAGレーザー 1030
Tm:YAGレーザー 1800〜2200
Ho:YAGレーザー 2089〜2102
Ho:YLFレーザー 749.8 , 2067
Er:YAGレーザー 2940
Er:YLFレーザー 850,1730
Er:ガラスレーザー 1540
Ce:LiSAFレーザー 285〜299
Cr:LiSAFレーザー 780〜1010
アレキサンドライト
(Cr:BeAl2O4)レーザ
700〜820
チタンサファイア
(Ti:Al2O3)レーザ
650〜1100


 ○
 
 ⇒ レーザーの種類
 ⇒ Qスイッチレーザー

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