Subject   : マッハ・ツェンダー干渉計

カテゴリー  : 光学 


 マッハ・ツェンダー干渉計
 マッハツェンダーとは、L.MachとL.Zehnderによって、1891年にほぼ同時に考案され、同一の光源から出た光を二つに分けて別々の光路を通してから重ね合わせると、それぞれの光路に位相のズレがあれば干渉を起こし、明暗の縞となって表れるものです。その後プリズム型2光束系から、現在の平面ガラス配列で大きな視野を観測できるマッハツェン ダー干渉計ができあがりました。

片方の光路に透明な被検物をセットする事により、光の位相のずれを干渉縞の移動で観測し、屈折率と距離の積として得ます。1縞が光の波長に相当しますので、干渉縞の移動量または等密度干渉縞の観測によって、密度分布・圧力・温度などの定量測定が可能です。

光を使用した非接触測定の為、被測定現象に影響を与えず、また、超高圧・超高温状態で適切なセンサーが無い現象の測定も可能です。パルス光による同期撮影や高速度撮影により、過渡的現象の解明に威力を発揮します。

2分岐したビームが異なった経路を通って、別のハーフミラーで合波され干渉縞を発生させます。 ミラーによる光路の往復がないため、試料を1回しか通らないシングルパスの干渉計です。 このため測定値はマイケルソンやフィゾーの干渉計の結果の2倍になります。透過試料の透過波面観察に用いられます。

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 ⇒ 干渉法

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