Subject   : 波長板

カテゴリー  : 光学 


 波長板
 波長板は、入射光の平行成分、垂直成分の偏光に差位相差を発生させる。この位相差は、波長板に使われている複屈折結晶の屈折率差によって発生する。与える位相差が180°(π)のものを1/2波長板、90°(π/2)のものを1/4波長板と呼ぶ。

例えば直線偏光が通過すると1/4波長板では電界と磁界に1/4波長のずれがおきるため、それまで直線で偏光していたものが螺旋を描くようになり円偏光となります。 逆に円偏光のものが1/4波長板を通過すると1/4波長ずれますから直線偏光にもどります。1/2波長板は位相が180°ずれるので偏光が反転する働きをもちます。

屈折率が小さい軸を高速軸(Fast Axis)、大きい軸を低速軸(Slow Axis)と呼ばれる。

市販されている波長板は、水晶(合成石英)や雲母で作られています。 また光学材質(BK7)を使って平行六面体のプリズムを作り、プリズムの全反射と複屈折を使ったフレネルロム波長板というものもあります。 フレネルロム波長板は、直線偏光を円偏光に変える1/4波長板と、これを2つ張り合わせた1/2波長板の二つがあります。

 ○ 1/2波長板
主に直線偏光の回転を目的としている。例えば、遅相軸に対して45°で入射してきた直線偏光は90°回転する。

 ○ 1/4波長板
主に直線偏光から円偏光へ、円偏光から直線偏光への変換を目的としている。例えば、遅相軸に対して45°で入射してきた直線偏光は円偏光になる。

<出典:optipedia
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