Subject : スチレン系樹脂
カテゴリー : 産業・技術
スチレン系樹脂
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スチレン系樹脂は射出成形用のプラスチック材料のうちでも主流を占め、他の樹脂と比較して一般的に成形性が良く、一般用(GPPS)と耐衝撃用(HIPS)の
ポリスチレン(PS)、AS(SAN)、ABSなどがある。
(一般用ポリスチレンはgeneral purpose polystyreneの略、
耐衝撃性ポリスチレンはhigh impact polystyreneの略)
スチレン系共重合樹脂は、
ポリスチレンの性質を改良するため、スチレンモノマーとアクリロニトリル、ブタジエン等の他の単量体と共重合した合成樹脂をいう。代表的なものとしてはスチレンモノマーとアクリロニトリルの共重合樹脂(AS樹脂)、スチレンモノマーとブタジエンおよびアクリロニトリルの共重合樹脂(ABS樹脂)等がある。
- ● スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)
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熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてポリスチレン、ソフトセグメントとしてポリブタジエンからなるブロック共重合体である。ソフトセグメントとしてポリイソプレンも使用される。世界で最も生産量が多いTPE。主な用途として、履物、接着剤、粘着剤、プラスチック改質剤、シーラントなどに使用されている。
- ● AS樹脂(SAN)
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スチレンモノマーとアクリロニトリルの共重体であり、GPPS(ポリスチレン)にほぼ近い透明性をもつ。GPPSと比較して、強度、耐候性、耐薬品性、耐熱性などに優れている。
- ● アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)
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アクリロニトリル(A)ブタジエン(B)スチレン(S)の3つの単量体からなるポリマー、それぞれの単量体の頭文字をとりABS樹脂という。特にブタジエン(B)の比率をかえることにより、性質は大幅に変化し、高衝撃品種から高剛性品種までできる。特殊グレードとして耐熱、透明、メッキ用のグレードがある。
アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(acrylonitrile butadiene styrene resin)はスチレン系共重合樹脂。
⇒
汎用プラスチック(汎用樹脂)
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