Subject   : ルネベルグレンズ(Luneberg lens)

カテゴリー  : 産業・技術 


 ルネベルグレンズ(Luneberg lens)
 1944年にLunebergによって提唱された誘電体からなる球形の電波レンズ。誘電体の誘電率を半径方向に変化させてあり、入射した電波の進行方向を変えることができる。

 レーダのターゲットに応用する場合には通常、ルネベルグレンズに入射した電波の進行方向を 180度変化させ、その到来方向に電波を送り返すように誘電率の分布が設計される。比較的小型ながら電波を効率よく反射し、かつその反射波の大きさはレーダ波の入射方向に依存しないため、非鋼鉄船のレーダ用ターゲットとして使用されている。コーナーレフレクタと同じような特性をもっているが、 SARのターゲットとして用いた例はあまりないようである。

 アンテナの一次放射器の前にルネベルグレンズを置いたルネベルグレンズアンテナも開発されている。

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 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

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