Subject   : 光中継器 (optical repeater)

カテゴリー  : 産業・技術 > 光通信


 光中継器 (optical repeater)
 光ファイバ通信システムにおいて、光ファイバの損失を補償するために、伝送路の途中に配置される中継器。

 従来の光中継器はいわゆる3R機能(reshaping:等化増幅、regenerating:識別再生、retiming: リタイミング)を電気回路で実現している。このため、中継器の構成が複雑であり、また情報伝送速度によって異なる設計のものを用いなければならない。これに対し、最近実用化されつつある光増幅器は、光信号を直接増幅することができる上に、非常にシンプルで帯域も非常にひろい。光増幅器を光中継器として用いれば、ほとんどすべての情報伝送速度の光信号をそのまま増幅中継することができる。

 ○ 光増幅器 (optical amplifier)
光信号を直接増幅する光回路素子。光信号を直接増幅できるだけでなく、構造が非常にシンプルで、しかも帯域も非常に広い。このためほとんど全ての情報伝送速度の信号を伝送できる増幅中継器として使用できる。
光増幅器は光ファイバ型増幅器と半導体レーザ増幅器に大別される。前者には、エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器やファイバ・ラマン増幅器などが含まれる。エルビウム・ドープ・ファイバ増幅器は、エルビウムなどの希土類元素を光ファイバ中に添加し、そのエネルギー準位間の誘導放出を利用したものである。ファイバ・ラマン増幅器はガラス物質における誘導ラマン散乱の非線形効果を利用したものがある。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]