Subject : 光カプラ (optical coupler)
カテゴリー : 産業・技術 > 光通信
光カプラ (optical coupler)
-
1本の光ファイバを伝搬してきた光信号をN個の光ファイバに分岐したり、あるいは逆にN個の光ファイバからの光信号を1本の光ファイバに結合する機能をもつ光デバイス。光分岐・結合器ともいう。
分岐数がN=2の場合、光カプラの代わりに光方向結合器という名称が使われる。Nが大きくなると光スターカプラと呼ばれる。
- ○ 光方向性結合器 (optical directional coupler )
-
1本の光ファイバからの光信号を2本の光ファイバに分岐したり、あるいは逆に2本の光ファイバからの光信号を1本の光ファイバに結合する機能をもつデバイス。光通信で用いらる光カプラの一種である。
代表的な光方向性結合器としては、ハーフミラーを用いて反射光と透過光に分岐するミラー型方向性結合器がある。光方向性結合器の用途は多く、光データリンクにおける分岐・挿入だけでなく、光伝送路や装置の監視、測定、実験などにも用いられる。
- ○ 光スター・カプラ (optical star coupler )
-
パッシブ・ダブル・スター構成を採用する光加入者網などで、分岐点に設置される受動分岐装置のこと。光信号を受動的に分岐・合流し、各ユーザ宅への接続はスター状に配線されるためこの名がある。光通信で用いらる光カプラの一種である。
光方向結合器は2方向への分岐または2方向からの結合しかできないのに対し、光スター・カプラは、光信号を数本〜数十本の光ファイバに分岐したり、あるいは逆に数本〜数十本の光ファイバからの光信号を1本の光ファイバに結合することができる。
一般にスターカプラの構造は、垂直方向のみ集束作用を持つ2つのレンズとそれに囲まれた導波部分から成る。入射光は入側のレンズによって垂直方向に集束され導波部分へ出射される。導波部分を通ってきた光は出側のレンズにより一直線上に結像され、この結像一に配置された数本〜数十本の光ファイバに入射される。
⇒
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]