Subject   : ASTER(Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)

カテゴリー  : 産業・技術 > 宇宙


 ASTER(Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)
ASTER(Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)とは、可視から熱赤外領域までに14バンドを有する高性能光学センサで、地球科学の様々な分野において活用することができる画像データを取得しています。ASTERは、EOS計画の衛星の1つであるTerraに搭載され、1999年に米国カリフォルニア州のVandenberg空軍基地から打ち上げられました。

ASTERの目的は、地表面およびその近傍におけるローカルおよびリージョナルなスケールの現象の理解を深めることに貢献することです。具体的な目的を以下に示します。

(1) 地表の地形・地質の詳しいマッピングを通じて地殻表層の地質現象や地史への研究を推進すること (資源探査等の応用分野への貢献も含む)
(2) 植生の分布状況やその変化を把握すること
(3) 地表面温度分布等の把握から地表面と大気の相互作用の理解を深めること
(4) 火山噴火のモニタリングを通じて火山ガスの大気中への放出の影響を評価すること
(5) 雲のタイプ分けや大気中のエアロゾルの特性把握に貢献すること
(6) サンゴ礁のタイプ分けやそのグローバルな分布の把握を通じて炭素循環におけるサンゴ礁の役割の明確化に貢献すること


 ○ 可視近赤外センサ (VNIR:Visible and Near-infrared Radiometer)
可視光から近赤外域を3つのバンド観測し、植生や溶岩、変色海水等の分布を観測できる。また、直下視と後方視の望遠鏡が装備されており、この二つの望遠鏡により、同一軌道上におけるステレオ画像の取得が可能である。

 ○ 短波長赤外放射計(Short Wave Infrared Radiometer)
1.6−2.4 3μmの短波長赤外波長域における、地表からの太陽反射光を検出する高分解能、多バンドの光学センサです。検出器は、 2,048有効画素×6バンド (白金・シリコン・ショットキ・バリア型CCD)

 ○ 熱赤外センサ (TIR)
熱赤外域を5つのバンドで観測し、地表温度を観測できる。検出器は、 50画素(HgCdTe)
 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

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