Subject   : サウンダー

カテゴリー  : 産業・技術 > 宇宙


 サウンダー
ある一定の波長帯の電磁波を捉えて、鉛直構造、あるいは精度の高いガス(オゾンなど)を観測する。静止気象衛星の系統では、アメリカのGOESに搭載されている。極軌道衛星の多くには、特定の波長帯の電波を発射し、その強度から水蒸気や風、オゾンなどの分布を観測する。

大気の各物理量の鉛直プロファイルを求める受動型センサー(放射計)のうち、衛星から地球を真下に見るセンサーを「バーティカル・サウンダー」、衛星から地球の地平線を見るセンサーを「リム(放射)サウンダー」という。

 ○ 月レーダサウンダー(LRS)
光学観測などの通常の観測では月の表面は詳しく調べることができますが、月の地下の様子を知ることはできません。LRS観測では、比較的伝搬減衰の少ないHF帯レーダ電波を用いて、高度100kmの月周回軌道より月表層の地形や物性、また地下数kmに至る地層構造の探査を行います。  地球周辺での惑星電波観測では、電離層や磁気圏の影響や人工電波の影響を受けてしまいますが、月周回軌道ではこれらの影響を受けず、広帯域で高感度の観測が可能となります。LRSでは10Hzより30MHzに至る周波数帯で自然プラズマ波動並びに自然電波観測を行うことにより、月周辺プラズマ環境や太陽・惑星電波放射の詳しい観測が行われます。
観測周波数 SDR frequency 5MHz(main freq.)
 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]