Subject   : 酸化物半導体

カテゴリー  : 半導体 


 酸化物半導体
温度を感知する半導体酸化物を特にこう呼ぶ。

半導体というのは,エネルギーバンドにおいて,電子が詰まったバンド(価電子帯)と電子が詰まっていない空のバンド(伝導帯)の間にある程度のギャップを持つ固体すべてのことを言います。もちろん,酸化物にも半導体があります。代表的な酸化物半導体を以下に示します。

種類 メモ
ZnO 酸化亜鉛
NiO 酸化ニッケル
SnO2 酸化スズ
TiO2 酸化チタン
VO2 酸化バナジウム
In2O3 酸化インジウム
SrTiO3 チタン酸ストロンチウム
IGZO In, Ga, Zn, O系:

● 
半導体の電気伝導度は一般に温度の上昇とともに増加します。熱により電子が価電子帯から伝導帯に励起され電荷担体の数が増えるからです。これは、酸化物半導体を温度センサとして用いることができることを意味します。さらに、その感温性は、酸化物半導体に種々の添加物(これも酸化物です)を加えることによって制御されます。例えば、NiOにLi2O(酸化リチウム)を添加して、電気伝導度の温度依存性を変化させたりします。そして,ただ単に温度を測るということだけでなく,温度の変化を感知して,電気の流れを制御したりもできます。

● AOS: Amorphous Oxide Semiconductor
アモルファス酸化物半導体のこと
 ⇒ 有機半導体材料(OSC Materials)

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