Subject   : 太陽黒点

カテゴリー  : 天文・宇宙 


 太陽黒点
太陽の表面にポツポツと観測される黒色の点を太陽黒点、または単に黒点という。 大きな黒点になると、肉眼でも確認することができる。 このような黒点を特に「肉眼黒点」と呼ぶ。

太陽黒点も光を放っているが、周囲の光に比較して弱いため黒く見えるのだ。 太陽黒点の温度も低い。 光球の温度は6000度であるが、太陽黒点の温度は4000度である。

太陽黒点は暗部と半暗部の2つの領域から構成される。 太陽黒点の中央部が暗部、その周囲が半暗部である。 小型の太陽黒点では、暗部しか持たない。

 ● ウィルソン効果
 太陽の自転に伴って、太陽黒点は太陽の縁へ近づいていく。 すると、太陽黒点の暗部が見えにくくなって半暗部のみが目立つようになる。 この現象をウィルソン効果と呼ぶ。

太陽黒点は太陽表面でクレーターの様に凹面になっている。 凹面の底部が暗部に相当する。 太陽黒点が太陽の縁に近づくと、凹面の底部が見にくくなる。 これがウィルソン効果のメカニズムである。


 ⇒ 太陽

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