Subject   : ライムとレモン

カテゴリー  : 食品・料理 


 ライム(lime(英)、Citrus aurantifolia(仏))
ライムもレモンもミカン科です。 ライム(Lime)とは、柑橘類の一種。樹木としては熱帯を原産とする低木。
果実としてはライムの木の実である。ライムはレモンに似ているが、レモンと比べると若干小振りである。直径は6〜8cm。形はレモンよりも丸っぽい。皮の厚さは薄い。皮の色は、レモンの黄色と違って緑がかっている。果肉もいくらか緑色をしている。味は、レモンと同様に酸っぱいが、ライム独特の苦味に似た風味がある。

レモンと同様に、輪切りにして料理の付け合わせにしたり、汁を搾って飲料に混ぜて使う。英語でLime greenとは、ライムの皮の色の黄緑色を意味する。カクテルの世界で「ライム」といえば、「ライム果実の汁」と「ライム風味のシロップ」の両方を意味する。以前は、日本では本物のライムは手に入りにくく、甘いライム液(コーディアルライムジュース)を使うのが一般的だったが、現在ではフレッシュライムを手に入れることは難しくない。一般のスーパーマーケットでも、ライムを売っていることがある。カクテルに使う場合、「ライム」と表記されていても、フレッシュライムの絞り汁が適切な場合と、コーディアルライムジュースの方が適切な場合があるので注意を要する。たとえばギムレットの場合は、当初はコーディアルライムジュースを使ったようであるが、現在の日本のバーではフレッシュライムの果汁に少し甘味を加えて使うことが多い。ライムを使ったカクテルは非常に多い。中でもジンとライムは相性がよい。ジンとライムの組み合わせでギムレット、ジンライム、ジンリッキーなどのカクテルができる。家庭でカクテルを作るとき、ライムが手に入らない場合はレモンを使ってもよい。風味が若干かわることあるが、味を壊すようなことはない。カクテルによっては、ライムとレモンのどっちでもいいというものがある。たとえばダイキリ。ライムを使ったカクテル(代表的なもの)ギムレット、ジンライム、ジンリッキー、ダイキリ、雪国 、モスコミュールなど。

ビタミンB1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 鉄 カロテン

細胞賦活作用・保湿効果・免疫向上 胃の調整 呼吸器改善
 レモン(Lemon)
インドのヒマラヤ山麓が原産といわれています。果実として栽培が本格化したのは13世紀ころ、シチリア島で。その後アメリカに渡り、15世紀ころからカリフォルニアなどで 盛んに栽培されるようになりました。日本への渡来は19世紀後半のこと。これまで国産 のレモンはほとんど見かけませんでしたが、これは気候風土が適さないためではな、く、 戦後の貿易自由化で安いレモンが大量に入ってきたため、国内での経営が成り立たなくな ったからです。現にそれまでは、瀬戸内海の島々や広島などで、そうとう量の国産レモン が作られていました。ところが最近は、輸入レモンの安全性をめぐって議論がおこり、国産ものに関心が高まりつつあります。レモンのすっぱさの主体はクエン酸ですが、酸濃度が6〜7%とひじょうに高く、そのま ま生食するのには適しません。しかし、そのフレッシュな芳香は、広い範囲で利用されて います。紅茶にレモンの輪切りを浮かべるのは、レモンのすばらしい香りをいかした手軽 な利用法ですが、そのほかステーキや焼き魚にしぼったり、マリネのお酢のかわりに使っ たりと、料理には欠かせません。お菓子のほうでも、アイスクリームのフレーバーに、パ イやケーキ、マーマレードの素材にと、使い道はじつにさまざま。輸入物は年間を通して 出回っているので、とくに旬はありませんが、量的にいちばん多く出回るのは4〜5月で 、そのぶん値段も安めになります。じょうずな選び方は、手に持ってみて、それなりの重量感が感じられるかどうか、皮にみずみずしいつやと張りがあるかどうかをチェックしま す。皮がやわらかすぎたり、厚すぎたりするものは、買うのをひかえたほうがいいでしょ う。保存は、切り口が空気にふれると、せっかくのビタミンCがこわれてしまいますので 、ラップに包むようにします。果汁も同様ですので、しぼったら、すぐに飲むことです。薬効はまず、なんといってもビタミンCのもたらす作用でしょう。レモンのビタミンC含 有量は、100g中50mgと、柑橘類中トップクラス。イギリス海軍のネルソン提督も 、レモンを宝石のように愛したといわれます。というのも、当時の船乗りにとって職業病 であった壊血病の予防に、レモンは必須のくだものだったからです。毎日1個食べていれ ば、Cの不足におちいることはありません。十分にCをとっていれば、かぜの予防になり 、シミ、ソバカスなどのお肌のトラブルも未然に防げます。酸味が強くて生食しにくいと いうのであれば、しぼってハチミツを加えて飲んだり、スライスにしたものをハチミツに 漬けこんでおいて、そのつど食べるといいでしょう。ビタミンCは肝臓の働きを助け、解 毒作用があるので、二日酔いの朝などは、レモネードを飲むとスッキリします。

また、クエン酸の多いことから、疲労回復効果があります。クエン酸は体内でエネルギーとなる成 分のひとつです。スポーツ時の肉体疲労には、レモン一個を皮ごとまるかじりします。汗 をかいたあとの、のどのかわきもいやしてくれます。レモンには漂白作用もあるので、美容効果も抜群です。お風呂上がりにレモンの皮で手足 をこすると、肌がすべすべになり、ムダ毛の脱色にも効きめがあります。爪を皮でマッサ ージするとつやが出て美しくなりますし、タバコのヤニで黄色くなった指先も丹念にこす れば、色が消えます。紅茶やジュースに使ったあとのレモンは、捨てずにレモン風呂に利 用しましょう。レモンの使いカスを布袋にまとめてお湯に漬けます。入浴中、その袋で全 身をマッサージすれば、美容効果はさらにアップします。レモンの使いカスの有効利用をもうひとつ。魚や肉を切った包丁やまな板に、においがつ いてしまった場合、レモンでこすってやるとにおいが消えます。魚をさばいたあとの手も 、この方法で。スッキリとにおわなくなります。ちょっと変わったところで、歯の美容に レモンを使う方法をお教えしましょう。レモンの皮をおろし金でおろして粉末にし、歯ブ ラシにつけて、ていねいに磨きます。これを毎日つづけると、レモンの漂白作用で歯が白 くなり、美しいつやが出てきます。皮をおろすのが面倒くさいという人は、クシ形に切っ たレモンを口にくわえて、歯と歯ぐきをよくマッサージするようにするといいでしょう。歯がきれいになるとともに、口臭も消してくれるので、一石二鳥です。

かぜの予防・二日酔い・疲労回復・美肌
 ⇒ 果実類

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