Subject : スープなどに用いられるまめ
カテゴリー : 食品・料理
スープなどに用いられるまめ
-
スープなどに用いられるまめにもいろいろな種類があります。
- ○ ひよこまめ
-
ひよこまめは、白黄色で7〜13oくらいの大きさで、文字通りひよこのような形をしたかわいらしい豆です。中国では「鶏児豆」と呼ばれ、英名もひよこを意味するチックピー(cickpea)となっています。また、スペインではガルバンゾ(garbanzo)と呼ばれ、最近では、日本でもこの呼び方がポピュラーになりつつあります。
ひよこまめには、大粒種と小粒種があり、原産地はヒマラヤ西部を含む西南アジア地域と推定されています。
日本での生産は行われておらず、国内で流通しているひよこまめは、メキシコ、米国、カナダ等から輸入された大粒種です。世界の生産量は860万トン程度で、そのうち2/3はインドが占めています。インドのひよこまめは小粒種で、挽き割り(ダール)にしてスープに利用したり、微粉末にして揚げ物などに利用されています。
ひよこまめは、食感が栗に似ていることから「くり豆」とも呼ばれることがあるように、独特のホクホク感があり、日本でもカレー、スープ、サラダ等の食材として利用される機会が増えてきました。
- ○ レンズまめ
-
レンズまめは、直径4〜8o、厚さが2〜3oと扁平で、光学レンズ(凸レンズ)のような形をしています。豆の色は緑色や緑褐色、皮をむいた状態では赤色や橙色になります。
扁平な形をしていることから「ひらまめ」とも呼ばれます。中国名は、「兵豆」、「扁豆」、「浜豆」、英名は"lentil"です。
その起源はメソポタミア地域で、徐々に西方のエジプト、ギリシャ、ローマへと伝わったと考えられており、紀元前から栄養価の高い食品として食べられていた豆です。なお、形が凸レンズに似ているからレンズまめ?と想像しがちですが、実際にはその逆で、後世に発明された「レンズ」の方が、この豆に由来して名付けられたと言われています。
流通しているレンズまめは、米国等からの輸入品です。世界の生産量は300万トン程度で、主な生産国は、インド、トルコ、カナダの順です。
形状が扁平であるため直接煮ても非常に短時間で火が通るので、水に浸けたり、下ゆでをする必要がないことが特徴です。通常、挽き割りにより皮を除いたものを、カレーやスープなどに用います。
⇒
豆類
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]