Subject   : クルミ(胡桃、山胡桃)

カテゴリー  : 食品・料理 


 クルミ(walnut)
クルミ科クルミ属の落葉高木の総称。またその核果の仁を加工したナッツ。仏語ではノア (noix) 。木材としてはウォールナット。

原産地はヨーロッパ南西部からアジア西部とされ、北半球の温帯地域に広く分布する。樹高は8-20mにおよぶ。日本に自生している胡桃の大半はオニグルミといい、核はゴツゴツとして非常に硬く仁が取り出しにくい。

5-6月に開花し、その後直径3cm程度の仮果とよばれる実をつける。仮果の中に核果があり、その内側の仁を食用とする。脂質が70%を占め、ビタミンB1、ビタミンEも多い。また、オイルも抽出され、食用の他に塗装などにも用いられる。 食経験は古く、紀元前7000年前から人類が食用としていたとも言われている。日本では縄文時代から種実の出土事例があり、オニグルミを中心に食料として利用されていたと考えられている。文献資料においては『延喜式』に貢納物のひとつとして記されており、「年料別貢雑物」では甲斐国や越前国、加賀国においてクルミの貢納が規定されており、平城宮跡出土の木簡にもクルミの貢進が記されている。

オニグルミ(鬼胡桃)、ヒメグルミ(姫胡桃)、シナノグルミ(菓子胡桃)、 テウチグルミ

仙台などで「くるみ餅」といえば、くるみ餡で和えた餅を指すが、大阪などにおける「くるみ餅」は植物のくるみではなく、餅を餡で「くるむ」という語源であり、ここで用いられる餡は主に大豆餡である。
 ⇒ 種実類

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