Subject   : 栗(クリ)

カテゴリー  : 食品・料理 


 栗(クリ)
栗はブナ科の落葉樹で、5月〜6月に花が咲き、9月〜10月頃に実が成熟すると自然にいがが裂けて中から堅い実が現れます。旬は9月から10月頃で、それ以降は貯蔵ものが出回ります。

 栗は日本民族の歴史とも深い関わりをもっており、青森県の三内丸山遺跡からも発掘されています。近年は、身近な食べ物となりましたが、昔は非常に高価なもので、一般庶民にとってはとても手の届かない食べ物だったようです。  ちなみに栗には、日本栗、中国栗、西洋栗、アメリカ栗の4種があり、日本栗は天津甘栗やマロングラッセに使う西洋栗とは別物です。  栗の主成分は糖質で、特にでんぷんを多く含んでいます。 たんぱく質やビタミン類、特にビタミンB1の含有量も優れています。 カルシウムやカリウムも多く、筋肉や骨を丈夫にし、血流をよくする働きがあります。古来、広い水田がつくりにくい急峻な山村地域では、飢餓に備えて山の斜面にたくさんの栗の樹を植えたという話が残っているほど、人間が生きていくうえで欠かせない栄養をたくさん含んでおり、幼児やお年寄りなどに最適な滋養食品ということもできます。
 ⇒ 種実類

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