Subject   : カシューナッツ(cashew nuts)

カテゴリー  : 食品・料理 


 カシューナッツ(cashew nuts)
ウルシ科の常緑高木、カシューナットノキの種子(仁)。ブラジル北西部が原産で、ポルトガル語のCaju(カジュー)が語源。漢字表記では、「加州」とされる。中国語では、ナッツの形がブタの腎臓(中国語で「(猪)腰」)に似ていることから「ヤオグオ」と呼ばれる。

 カシューナットノキの果柄が肥大し、5-8cmの果実のようになったものをカシューアップルと呼び、その先に灰褐色の殻に覆われたカシューナッツがある。ナッツの殻を割り、その内部の勾玉型の仁の部分を一般にカシューナッツと呼び、食用とする。

仁であるカシューナッツは、約70%を占める油脂分のほか、亜鉛などのミネラルを豊富に含む。
果肉同様、生の状態では渋みがあり、また青酸を含むため、通常は油で揚げるか、よくよく炒ってから食用にする。塩で味付けして、ナッツとして食べる他、さらに野菜などと炒めて料理にすることも多い。広東料理において、カシューナッツと鶏肉の炒め物「腰果鷄丁」はポピュラーとなっている。

また、すりつぶして、ピーナッツバターに似た、カシューバターを製造する場合もある。

 原産地のブラジルから、世界各地のある程度の雨量のある熱帯、亜熱帯地域に広がっており、著名な生産国は30を超え、ベトナム、インド、ブラジル、ナイジェリア、中国では海南省が主産地となっている。
 ⇒ 種実類

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