Subject : ウコン(クルクミン)
カテゴリー : 話題のことば > 健康維持
ウコン(クルクミン)
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ウコンは熱帯アジア原産のショウガ科の多年草で、日本では沖縄で
栽培されています。春にピンク色の花を咲かせる春ウコン
(キョウオウ)と秋に白い花を咲かせる秋ウコンがあります。
秋ウコンは、苦味が無いのが特徴。秋ウコンは色が濃く、クルクミンを
多く含んでいます。
秋ウコンの根茎を乾燥させたものは、ターメリック(スパイス)
ともいい、カレー粉の黄色い色はこのウコンによるものです。
ウコンは、ショウガ科の香辛料で、主成分はクルクミンです。
クルクミンには胆汁の流れを良くし、アラキドン酸代謝を阻害するという
アスピリン様の鎮痛作用があります。
また、免疫力を高め、抗ウイルス活性があり、ストレスに対して精神を
安定させる成分もウコンには入っていますので血圧を安定させます。
ウコンには、色素成分のクルクミンなど1000種類以上の成分が
含まれていて、肝臓病に良く、胃を健やかにする薬用植物とし世界的に
伝承されています。
クルクミンは黄色い色素成分です。
クルクミンは、体内に入って、腸から吸収される際に
テトラヒドロクルミンという強力な抗酸化物質に変換されます。
動物実験では、大腸癌、肺癌の抑制効果が確認されています。
アトピー性皮膚炎でも、ターメリックを混ぜたゴマを塗ると良いと
されています。これは、ターメリックの抗酸化作用が、活性酸素による
皮膚細胞の損傷を防ぐためと考えられています。
実際にターメリックに10〜20%含まれるデトキシクルミンという
抗酸化物質に、シミやソバカスのもとになるメラニン色素の生成を防ぐ
作用があることや、ターメリックを皮膚に塗ると、皮膚癌を抑制できる
ことも確認されています。
その他、カレー粉に香りの成分テルペン、食物成分のフェノール、
β-カロチンも抗癌成分として有効に作用します。
ウコンの成分であるクルクミンでアルツハイマー認知症を予防できる
可能性があります。
アルツハイマー病(AD)では、
脳内のアミロイドβ沈着が引き金に
なり神経細胞の変性・脱落が生じて認知症に至ります。
その進行過程の1つにはアミロイドβがミクログリアを活性化する
ことにより発生するフリーラジカルが関与すると考えられています。
フリーラジカルを補足する抗酸化作用を持つビタミンEは、
試験管内ではアミロイドβ誘発の神経細胞死を抑制しますが、
アルツハイマー患者では高用量でしか効果を示さないそうです。
⇒
ターメリック
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