Subject   : 葉酸(Folic Acid)

カテゴリー  : 話題のことば > ビタミン


 葉酸(Folic Acid)
葉酸はビタミンB群の仲間で、 主な働きは赤血球の形成・成熟ですが、その他にも生体の組織形成や 細胞の発育機能正常化などにも欠かせない栄養素です。 葉酸は最初にほうれん草より抽出されたことからこの名がつきました。
構造上、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれる。
葉酸は腸内細菌により合成されるので欠乏することはあまりありません。 しかし、深酒や喫煙は葉酸の働きを低下させ欠乏症の原因になります。

葉酸はタンパク質や核酸の合成に必要な成分で細胞分裂を活発にする働きがあります。葉酸はビタミンB12とともに赤血球のヘモグロビンを作るのに重要な役割を話しますので貧血を防ぐにはビタミンB12と一緒にとるのが効果的です。
 葉酸は、体内で代謝され、還元型の5,6,7,8-テトラヒドロ葉酸(FH4)になり、核酸のプリン合成、ピリミジン塩基合成、アミノ酸代謝などに作用する。葉酸は、細胞増殖に必須のビタミン。
葉酸は貧血だけではなく妊娠中にも必要なビタミンで、厚生労働省も妊娠中には摂取量を増やすように指導しています。  妊娠前から葉酸を投与すると、二分脊椎などの神経管異常の発生が抑制される。
 葉酸が欠乏すると、巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia)、舌炎、うつ病などを呈する。 葉酸の不足は、血中ホモシステイン値の上昇を来たし、アルツハイマー病(認知症)の発症に、関連している可能性がある。  なお、神経細胞膜内コレステロール量が増加すると、Aβ(アミロイドβ蛋白)が、脳内で重合(凝集)し易くなり、脳内に蓄積し、アルツハイマー病(痴呆症、認知症)を来たすと考えられる。
 葉酸は、アリカリ性の条件下で、可溶化しているので、酸性溶液中では、析出するおそれがある。

◆ 葉酸の効果があると思われるもの
毛髪 / 口内炎 / 貧血 / 動脈硬化 / 抗血栓 / 血行促進
◆ 葉酸が含まれる食品例
いくら / にら / 大根の葉 / 大豆 / 卵黄 / モロヘイヤ / 菜の花 / アスパラガス / そらまめ / 牛レバー / ほうれんそう / とんぶり / ヒマワリの種 / 小豆 / 鮭の筋子 / ブロッコリー / たらの芽 / 納豆 / 小麦胚芽 / ビール酵母、落花生
◆ 参考
kenko.it-lab.com

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