Subject   : キチン・キトサン

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 キチン(chitin)・キトサン(chitosan)
キチンは、動物性の食物繊維で、人間の消化酵素では消化されません。 また、キチンはキノコの細胞壁成分としても存在します。
キチン・キトサンはカニやエビの甲羅などから抽出される成分です。甲殻にはキチン、炭酸カルシウム、タンパク質などの成分が含まれますが、キトサンについては、一般的に希塩酸でカルシウムを除去し、苛性ソーダでタンパク質を除去し、さらに脱アセチル化を行なうといった化学的処理で造り出されます。 体内で重要な働きをするのは主にキトサンです。具体的な化学構造は変わらないため2つまとめて「キチン・キトサン」あるいは「キチン質」と呼ばれています。

キチン・キトサンの有用性については、血圧・コレステロールの調整など多様な機能性など、生活習慣病対策に欠かせない機能性素材として認知されつつあります。

1)血圧、コレステロールの調整、
2)免疫力の向上(マクロファージの活性を活発にする)
3)食物繊維としての働きで、腸内有用菌を増殖、便秘に効果有り
4)自律神経の調節

などがこれまでに確認されています。 その他、 塩素を排出して血圧を下げる、消化液の胆汁酸を排泄してコレステロール値を下げる、食物中の脂肪分を吸着して排泄する、自然治癒力を高めるなどの働きも認められています。
ギリシャ語で「封筒」を意味する「キチン」は1823年にフランスの科学者オジールにより命名されました。また、1859にはユーゲにより「キトサン」が発見されました。そして、1977年には第1回キチン・キトサン会議が米国で開催され、世界的に注目を浴びるようになりました。

◆ キチン・キトサンが含まれる食品例
かに / えび / シャコ / いか / イナゴ / オキアミ
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