Subject   : セクレチン (secretin)

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 セクレチン (secretin)
小腸粘膜で合成され、膵臓からの重炭酸塩の外分泌を亢進させる消化管ホルモンである。塩酸を含むため酸性を帯びた粥状液が胃から送られてくることによって十二指腸の pH が低下すると分泌される。

セクレチンは、27個のアミノ酸からなるペプチドホルモンであり、そのうち14個はグルカゴンと同じ配列を持つ。
十二指腸のS細胞で作られる.蛋白質の消化産物や酸によって分泌が促進される.セクレチンは膵導管細胞および胆道から重炭酸塩に富む膵液を分泌させ,胃から送り出された酸を中和する.胃酸分泌を抑制するが,ペプシノゲン分泌は高める.セクレチンによる重炭酸塩の分泌は膵導管細胞に作用しcAMPを増加させることによる.

肝臓、膵臓、十二指腸腺からの重炭酸塩(塩基)の分泌をうながし、酸性粥状液を中和させる。 またコレシストキニンの効果を強める。 生長の健全な促進や膵臓の整調を行うことが知られている。
G細胞からのガストリンの放出を抑制して胃酸の分泌を抑えることにより、胃から十二指腸に消化物が送られる際の pH の調整を補助する。膵臓アミラーゼや膵臓リパーゼなどの消化酵素が機能するには中性付近が最適なので、この機能は重要である。

 ⇒ 消化管ホルモン

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