Subject   : レニン

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 レニン
レニンはアンギオテンシノーゲンのペプチド結合を分解してアンギオテンシンIを合成するタンパク質分解酵素の一種。アンギオテンシノーゲン中の非常に特異的なペプチド配列を認識し分解するため、発見当初は活性化の仕組みがわからずホルモンかキナーゼの一種ではないかと考えられていた。

血圧調節に関わるアンギオテンシンIを活性化するため、この酵素は間接的に血圧を調節する。またレニン酵素タンパク質の遺伝子の活性が強いと高血圧になりやすくなる。腎臓の傍糸球体細胞が腎血流量の変化を感知し、減少すればレニンの分泌を促進し、増加すれば抑制する。レニンによって活性化されたアンギオテンシンIは作用が強力なアンギオテンシンIIに変化する。アンギオテンシンIIはそれ自体が血圧上昇作用を持つほか、アルドステロンの分泌を促進し、腎における再吸収を増加させるため、血液量の減少を抑制する。これをレニン-アンギオテンシン-アルドステロン(RAA)系という。また、アルドステロンによってネガティブフィードバックを受けている。そのため、原発性アルドステロン症などでアルドステロンの分泌が増加するとレニン活性は低下する。
全身の血流量ではなく腎血流量のみで分泌量が決定するため、腎動脈の何らかの障害で腎血流量が減少したときの腎血管性高血圧症の誘因となる。
筑波大学の村上和雄教授がウシの脳からレニンの抽出に成功した。
(EC.3.4.23.15)

 ⇒ ホルモンがつくられる部位と機能

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