Subject   : ヘパリン (heparin)

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 ヘパリン (heparin)
ヘパリンはウロン酸とグルコサミンの繰り返し構造からなる酸性ムコ多糖類で、ウシ肺またはブタ腸粘膜などから作製され,分子量も約3,000-35,000と種々のものが混在する(未分画ヘパリン)。
それ自体に抗凝固作用はないが、生理的凝固阻止因子のアンチトロンビンによるトロンビン,Xaなどの不活性化作用を促進する。本因子の欠損は、家族性に発生する血栓症の原因となり、思春期以降に、外傷や手術、妊娠と云った 外的ストレスが加わった時、深部静脈などに血栓症が発症します。
近年では、抗Xa作用が優位なため出血の副作用が少ない、低分子ヘパリンが使用されつつある。

■ 抗凝固薬
ヘパリン (heparin) は抗凝固薬の一つであり、血栓塞栓症や播種性血管内凝固症候群 (DIC) の治療、人工透析、体外循環での凝固防止などに用いられる。ヘパリンの原料は牛や豚の腸粘膜から採取されるが、牛海綿状脳症 (BSE) 発生後の現在は健康な豚から採取されたものがほとんどである。

肝細胞から発見されたため "heparin" と名付けられた(hepato- は「肝の」という意味)が、小腸、筋肉、肺、脾や肥満細胞など体内で幅広く存在する。化学的にはグリコサミノグリカンであるヘパラン硫酸の一種であり、β-D-グルクロン酸あるいは α-L-イズロン酸と D-グルコサミンが 1,4 結合により重合した高分子で、ヘパラン硫酸と比べて硫酸化の度合いが特に高いという特徴がある。この分子中に多数含まれる硫酸基が負に帯電しているため、種々の生理活性物質と相互作用する。

生体内において肝臓で生成される。ヘパリンは細胞表面に存在し、種々の細胞外マトリクスタンパク質と相互作用している。それらのタンパク質の中には、上記の抗凝固作用に関与する凝固系や線溶系のタンパク質の他に、種々の成長因子、脂質代謝関連タンパク質など100を超える種類のタンパク質が含まれ、細胞増殖や脂質代謝にも関与している。

 ⇒ タンパク質の機能と変性

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