Subject   : プラスミン(plasmin)

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 プラスミン(plasmin)
プラスミン(plasmin)は線溶系に属するたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)の一種。セリンプロテアーゼ、エンドペプチダーゼに分類される。
反応はフィブリンやフィブリノーゲンを分解して血栓を分解するというものである。
プラスミンは通常プラスミノーゲンの形で血漿に含まれており、プラスミノーゲンアクチベーター(ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ)によって活性化される。活性化はプラスミノーゲンのArg-Val間のペプチド結合の分解によって起きる。ただし、凝固系が働いているときはプラスミノーゲンアクチベータインヒビターによってプラスミノーゲンアクチベータが不活化している。プラスミンはプラスミンインヒビターと呼ばれるたんぱく質によって阻害を受け、必要なときだけその作用を発揮するようになっている。
ヒトプラスミノーゲンの遺伝子は第6染色体のq26?27に存在する。糖たんぱくで、分子量は700kD程度。
EC 3.4.21.7

■ プラスミノゲン
プラスミノゲンは、固まった血(フィブリン血栓)を溶かす(線溶反応)酵素プラスミンの前駆体です。 主に肝臓で合成されて血中に分泌され、組織プラスミノゲンア クチベーター(tPA)やウロキナーゼ、ストレプトキナーゼなどによって活性型であ るプラスミンにされます。このタンパク質が欠乏すると、フィブリン血栓が溶けずに 残りやすいので、やや血管が詰まりやすくなります(血栓症)。 また、血管以外の場所にもフィブリン塊が溜まるので、偽膜性結膜炎や水頭症になることが、先天的欠損症で報告されています。

■ tPA(組織型プラスミノゲンアクチベーター)
組織型プラスミノゲンアクチベーター(tPA)は、血中のタンパク質プラスミノゲ ンを 酵素プラスミンに活性化する酵素です。できたプラスミンが固まった血(フィブ リン血栓) を溶かします(線溶反応)。tPAは、血管の内側に並んでいる内皮細胞で 主に合成されて血中に分泌され、プラスミノゲンとともにフィブリン血栓に付着して 効率良くプラスミンを作ります。 心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症では、この性質を利 用して血管を閉塞したフィブリン塊を溶かす治療(線溶療法)に使われています。

 ⇒ タンパク質の機能と変性

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]