Subject   : ゲニステイン (Genistein)

カテゴリー  : 話題のことば > 


 ゲニステイン (Genistein)
 マメ科ムラサキウマゴヤシ(Medicago sativa )に含まれるイソフラボン誘導体。共存するクメスタン誘導体クメステロール(Coumestrol)とともに温和なエストロゲン(estrogen)作用があり、抗骨粗鬆症活性が期待できるとして、本物質をシードとしてイプリフラボン(Ipriflavone)が創製された。ムラサキウマゴヤシは牧草として使われるので、エストロゲン作用を有する本物質の存在は家畜に不妊を起こすなど好ましいものではない。

大豆、緑豆イソフラボンの仲間でガン細胞の増殖を抑える。細胞がガン化して増殖するときはチロシンキナーゼの酵素が活発に働くが、ゲニステインがチロシンキナーゼの働きを抑制してガン細胞の増殖を抑える。ピーナツ、大麦にも含まれる。

生合成経路は、 シキミ酸−マロン酸
 ⇒ ファイトケミカル
 ⇒ イソフラボン

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]