Subject   : カルダモン

カテゴリー  : その他  


 カルダモン
カルダモンは香りの王様 カルダモンは、日本名を小豆(しょうずく)という。しょうが科の植物で、高さが2−4mになる。緑白色で中央が紫色の花が咲く。果実は長さ2cmくらいの長楕円形で、3室に分かれ、黒褐色の種子が10数個はいっている。
カルダモンという名前は、カルディア(cardia=心臓)の形をしたアモーマム(amoumum=生薬)というところからきている。

香り成分として平均5%の精油をふくみ、「香りの王様」と呼ばれている。 製法は、緑色の果実をした完熟直前の果実を収穫し、水洗した後、天日または乾燥装置のいずれかの方法で乾燥して、グリーンカルダモン、ホワイトカルダモン(ブリーチドカルダモン)、ミックスカルダモン、シードカルダモン等をつくる。

カルダモンの品質は、大きさ、色、シミの有無などで格付けされる。黄変したものは低級品である。インドのカルダモン(マラバルカルダモン)は、商業上次の4種類に大別される。
・グリーンカルダモン
  火力により強制乾燥したもので、莢(さや)が淡緑色をしている。
・ホワイトカルダモン(ブリーチドカルダモン)
  漂泊した後、乾燥したもので、莢が灰白色をしている。
・ミックスカルダモン
  天日乾燥したもので、無選別に近いもの。灰黄色または淡黄色のさやを持つ。
・シードカルダモン
  黒褐色〜濃褐色の種子のみを取り出したもの。

カルダモンの原産地はインドで、紀元前千年以上前から生薬やスパイスとして使われた。紀元前4、5世紀頃には泌尿器系の病気を直し、脂肪をとる生薬として、また上流階級の人々はビンロウジの葉に包んで食後に噛むと、だ液の分泌がよくなることから、消化吸収の助けになると言われてきた。今日でもカルダモンの実が口臭を清めると考えられ、食後に噛む習慣が残っている。 一方古代エジプトでは「聖なる香煙」として、神殿での祈祷の際にたかれるお香の中に使用された。
 インドではカレーの基本食材のひとつとして 使われ、アラビアにはカルダモン・コーヒーというものがある。 北欧では粉末のカルダモンをパン作りに使用する。 また、カルダモン・シュガーを作って、甘いお菓子やパンに振りかけて 食べる。

セイロンカルダモン(長形しょうずく)、マイソールカルダモンなどがあり、混同されやすく、ラウンドカルダモン(白豆く)、ネパールカルダモン(グレイターカルダモン、ブラックカルダモン)、ジャワカルダモン、ベンガルカルダモン、コマリラカルダモン、縮砂(しゅくしゃ)、伊豆縮砂、グレインズオブパラダイスなどは、いずれも別種です。

◆ カルダモンの効用
カルダモンには疲労回復、整腸効果があり、体温を下げるはたらきもある。臭みも消し、毒も消す。
 ⇒ 香辛料
 ⇒ カレー粉

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