Subject : リン脂質
カテゴリー : 学びの館 > 生化学
リン脂質
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細胞は、細胞膜で覆われており、その細胞膜を構成しているのが
リン脂質と言う物質です。
このリン脂質は、主に必須脂肪酸から出来ています。
リン脂質は、3つの脂肪酸が結合している
トリグリセライドと違い、
1つの脂肪酸が、1つの
セリンやコリンの様なリンを含む分子と
結合しています。
細胞膜の中に有るほとんどのリン脂質は、ジグリセライドに
リン酸塩がくっつくことで作られています。
リン脂質は、細胞膜を正常に保ち細胞膜の透過性
(細胞膜を通って物質が出入りすること)を維持するのが主な役割です。
それでは、レシチンや
ホスファチジルコリンのようなリン脂質を
食べたら、細胞膜に取り込まれるかと言うと、リン脂質だからと
言ってそれがそのまま細胞膜に取り込まれるわけではありません。食べたリン脂質は、すぐグリセロールと遊離の脂肪酸、
リン酸塩に分解されて、細胞膜に合ったリン脂質に再合成されて
利用されます。
飽和脂肪酸やトランス型の脂肪酸、必須脂肪酸、更に、オメガ3油やオメガ6油からなるリン脂質は、すべて構造が違っている。構造が違うために、各リン脂質の透過性が違ってくる。各細胞が、その最適な機能を維持するために必要な脂肪酸の種類と量が決められていて各細胞は、必要な脂肪酸を選択的に取り込むようプログラムされている。
- ● 細胞膜の変質と病気
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細胞膜の変質が、細胞の傷つけ死に至らしめる主要要因であると考えられている(5)。健康な細胞膜無くして、細胞は、水分や生命維持のための栄養物、電解質を保持する能力を失ってしまう。又、他の細胞との情報交換能力の低下やホルモン分泌量を調節能力の低下により全体の細胞を正常に保つ能力を失ってしまう。
細胞膜の働きは、単純ではない。例えば、インシュリンと言うホルモンと細胞膜の透過性について見てみると、インシュリンは、血糖を細胞に取り込むことを促進するホルモンである。もしインシュリンが不足したり、細胞がインシュリンに反応しなくなると、血糖値は上昇して、糖尿病と言われる状態になる。
⇒
脂肪酸
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