Subject   : 主なフェノール類とその用途

カテゴリー  : 学びの館 > 化学 


 主なフェノール類とその用途
有機化学において、フェノール類(:るい、phenols)は芳香族置換基上にヒドロキシ基を持つ有機化合物を指す。フェノール類のうち最も単純なものはフェノール C6H5OH である。複数のヒドロキシ基を有するものはポリフェノールと呼ばれる。

フェノール類のうちある種のものは殺菌効果を持ち、消毒薬に配合される。女性ホルモン様の作用を持つものや内分泌攪乱化学物質であるものも存在する。

種類 メモ
フェノール 親化合物。消毒剤や化学合成に用いられる
ブチルヒドロキシトルエン
(BHT)
脂溶性の抗酸化剤、食品添加物。
ビスフェノールA (BPA) 合成樹脂の原料。内分泌攪乱化学物質。
カプサイシン トウガラシの辛味成分。
クレゾール コールタールやクレオソート油に含まれる。
エストラジールなどの
エストロゲン
ホルモン。
オイゲノール クローブの精油の主成分。
没食子酸 多くの植物に含まれる。水溶性タンニンの基本骨格。
グアイアコール 焙煎したコーヒー豆、ウイスキーなどに含まれる煙のようなにおいの成分。
ピクリン酸 爆発物。
フェノールフタレイン 酸塩基指示薬。
セロトニン
ドーパミン
アドレナリン
ノルアドレナリン
神経伝達物質。
チモール うがい薬に含まれる殺菌剤
チロシン アミノ酸の1つ。
カンナビノイド 大麻に含まれる成分。
ジエチルスチルベストロール スチルベン骨格を持つ合成エストロゲン。
L-ドーパ パーキンソン病の治療薬。
サリチル酸メチル シラタマノキ属 (Gaultheria) の精油に含まれる。消炎剤、鎮痛剤に用いられる。
プロポフォール 点滴静脈注射で投与される麻酔剤。
シロシン シビレタケ属のキノコに含まれる、幻覚剤の効果を持つアルカロイド。
サリチル酸 鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬としての効果を持つ植物ホルモン。アスピリン(アセチルサリチル酸)の前駆体。

⇒ フェノール類

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