Subject   : PAF(血小板活性化因子)

カテゴリー  : 学術情報 > 生化学


 PAF(血小板活性化因子)
PAFは、platelet activating factor(血小板活性化因子)の略。  PAFの構造は、1-O-アルキル-2-アセチル-snグリセロ-3-ホスホコリン。
 細胞膜のリン脂質が、ホスホリパーゼA2(PLA2)により加水分解され、アラキドン酸が遊離する際に、細胞膜のリン脂質に含まれる1-O-アルキル-2-アシル-GPC(GPC:glycerophosphocholine:グリセロホスホコリン)も、ホスホリパーゼA2(PLA2)により分解され、リゾPAF(1-O-アルキル-GPC)が生成され、さらにアセチルトランスフェラーゼにより、PAFが、生成される。  PAFは、1-O-アルキル-2-アセチル-グリセロールに、CDP(シチジン三リン酸)-コリンが作用しても、生成される。、 と共に、lysophosphoryl cholineが産生され、PAF(platelet activating factor:血小板活性化因子)が合成される。

 PAFは、好塩基球、 肥満細胞単球・マクロファージ、好中球、好酸球、血管内皮細胞、血小板など、広範な細胞から放出される。  PAFは、血小板凝集作用、血管透過性亢進作用(ヒスタミンより強力)、平滑筋収縮作用(気管支収縮、回腸収縮)、白血球浸潤作用、好酸球の遊走作用、血圧降下作用がある。  PAFは、血漿中では、速やかに分解され、半減期は、約30秒。

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