Subject   : メチオニン(Met)

カテゴリー  : 話題のことば > アミノ酸


 メチオニン(methionine)
メチオニンは体内で合成することができず、食品から摂取しなければならない 必須アミノ酸です。
硫黄を含んだ含硫アミノ酸です。また、メチオニンは食品の栄養強化などにも使われています。 メチオニンは、生体内で グルタチオンタウリンに変換されます。 また、コレステロール低減作用や肝機能改善作用、免疫増強作用などが報告されています。 長期にわたって大量に摂取した場合には、他のアミノ酸に比べ毒性が出やすいので注意が必要です。
・ メチオニンは脂肪燃焼に関わるカルニチンの生合成原料です。
・ メチオニンは免疫と深い関連のあるグルタチオンの原料となります。
・ メチオニンは、タウリンとなりコレステロール分解を促進します。

体内では、ヒスタミンの血中濃度を下げる作用のあることが報告されて います。
ヒスタミンは、けがや薬などの外因に反応してかゆみや痛みを ひきおこすときに関係する、体内にある化学物質です。 メチオニンは食品から摂取しなければならない必須アミノ酸の一つで、 イオウを含んだ含硫アミノ酸です。
メチオニンは主に肝臓での働きが有名です。メチオニンは肝臓内に入ってきた毒素や 老廃物を排除し代謝を促進させ、また血中コレステロール値をコントロールします。 それ故、メチオニンはアルコールや脂肪の摂り過ぎなどから肝機能を守ると言われています。 また、メチオニンは抗酸化ミネラルであるセレン・セレニウムの運搬役であるため抗酸化作用も期待できます。
メチオニンは、かゆみやアレルギーの原因にもなっているヒスタミンの血中濃度を下げる ことでも有名で、医療用としては抗うつ剤としても利用され、精神分裂症、パーキンソン病の 改善に有効とも言われています。
メチオニンが不足すると肝機能が衰えるので、コレステロールの沈着や動脈硬化、 抜け毛なども起こります。また利尿能力が低下するためむくみが生じたり、感染症にも かかりやすくなることもあります。

示性式 : CH3SC2H4CH(COOH)NH2
疎水性。血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用がある。 ピルビン酸へと代謝する経路が存在するため、糖原性をもつ。
分子量 149.21
等電点 5.74
溶解性 蟻酸に易溶、水にやや易溶、エタノールに極めて難溶、希塩酸に可溶。
溶解度(水、g/100g)4.80 (20℃)、6.45 (40℃)、8.30 (60℃)
ファンデルワールス半径 124
味 苦、弱い旨味を伴う(閾値 0.3mg/ml)(L-体。D-体は甘い)

 ・シスチンとクレアチンの前駆物体です。

◆ メチオニン(Met)が含まれる食品例
牛乳/レバー/全粒小麦 /枝豆 / しらす干し / のり / マグロ / かつお / 鮭の筋子 / 卵

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