Subject : ドーパミン(Dopamine)
カテゴリー : 話題のことば > 神経伝達物物質
ドーパミン(ドパミン)
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快感を増幅する中枢神経系に存在する神経伝達物質です。
アドレナリン、
ノルアドレナリンの前駆体でもあります。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わります。
ドーパミンの前駆体はL-ドーパであり、
フェニルアラニンやチロシンの水酸化によって作られる。セロトニン、
ノルアドレナリン、
ドパミンの3つを総称してモノアミン神経伝達物質
と呼びます。
脊椎近くにある腹側被蓋野 A-10(エー・テン)と呼ばれる という原始的神経核からはじまって、高度な人間らしさを司る前頭葉まで達している神経路があり、快感神経系と呼ばれています。
この快感神経系のスイッチを入れるのがドーパミン。ドーパミンは、A-10神経系で作られます。
快楽神経系が興奮すると、ヒトは快感を感じ、身体の動きが活発になり、ユーフォリア(多幸感。ハイな感じ)を得ます。ドーパミンを過剰に消費するようになると、幻覚や幻聴、妄想などが生じるようになり精神分裂病によく似た症状が出てきます。
ドーパミンは覚醒剤ととてもよく似た構造を持つので、覚醒剤を使用するとドーパミンが放出された時と同じような「ハイな感じ」を得ることになります。覚醒剤依存がやがて精神分裂病によく似た症状を来すのも、ドーパミンの過剰消費と同じ原理です。
ドーパミンを抑制するのがGABA(ギャバ)神経と呼ばれる神経系で、ドーパミンを細胞内に取りこむことでドーパミンの過剰消費を防ぎます。
が、このGABA神経による抑制機構が快楽神経系の末端(前頭葉)では欠けているため、ドーパミンが前頭葉でえんえんと過剰に消費されることがあります。また、GABA神経には脳内麻薬様物質(オピオイド)を放出する神経細胞がつながっていて、麻薬様物質の放出を受けると、GABA神経の抑制作用が弱められてしまいます。
ドパミン受容体には、D1、D2があり、
血圧を上昇させるが腎動脈は収縮させないのでショックに対して特徴的な効果があります。
- ◆ 参考
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