Subject   : 黄体形成(化)ホルモン(LH)

カテゴリー  : 話題のことば > ホルモン


 黄体形成(化)ホルモン(LH)
luteinizing hormone

下垂体前葉より分泌される二つのゴナドトロピン (性腺刺激ホルモンと同じ) (卵胞刺激ホルモンFSHとLH)の一つです。 LH は視床下部のGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の作用で下垂体から分泌され、 女性では、FSH とともに発育卵胞に作用し卵胞を発育させ、 更に排卵および黄体形成を促す。
一方 男性では、LH は 精巣(睾丸)のライディッヒ細胞に作用してテストステロンの分泌を促進します。

黄体化ホルモン(luteinizing hormone)は、 分子量29,000,αおよびβサブユニットから成る糖蛋白ホルモンの一種である。 分泌は視床下部のLH-RHにより促進され,性腺からのステロイドホルモンにより抑制される。半減期はヒトで21分と235分の二相性を示す。LHはFSHと共に下垂体の性腺刺激ホルモンの産生・分泌能の評価に有用な検査である。
女性では,卵胞の成熟促進及び,エストロゲン,プロゲステロンの分泌促進をする。また,性腺機能異常において,その原因が視床下部性,下垂体性,性腺性等のいずれかを鑑別するのに有用である。
・分泌は,脈動的なパルス状で,性別,年齢,月経周期により差がある。
・出生後急激に増加し,1ヶ月で最大値となり,思春期の発来まで低値を示す。
・思春期より成人値となり,閉経後の女性では,著明に上昇する。

■ 性腺刺激ホルモン
FSH 、LH、と胎盤から分泌される絨毛性ゴナドトロピンの三種があります。

△ 高値疾患
・ 多嚢胞性卵巣症候群 ・ Turner症候群 ・卵巣性無月経 ・ 精巣性女性化症候群

▼ 低値疾患
・ 汎下垂体機能低下症 ・ Sheehan症候群 ・ Kallman症候群 ・ 神経性食思不振症

 ⇒ ホルモンがつくられる部位と機能

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