Subject  : しびれ

カテゴリー: 健康・医療情報 


 しびれ
一口に「しびれ」と言ってもその内容はさまざまで、大きく分ければ「運動麻痺(まひ)」としてのしびれと「知覚障害」としてのしびれがあります。「運動麻痺」としてのしびれは、筋肉の病気や運動神経障害によるもので、「知覚障害」としてのしびれは、知覚神経系の障害によるものです。もちろん「運動麻痺」と「知覚障害」が合併することもよくあります。

● 知覚障害
 「知覚障害」は、「知覚の低下」と「知覚の異常」の二つに分けられます。身近な例としては正座があります。初めはジンジン、ビリビリし、そのうち無感覚になって、立つときは力が抜けています。これは正座という無理な姿勢により血行障害が生じ、そのために神経障害を起こして「しびれ」として感じるのです。「しびれ」の程度には個人差があります。これは刺激が伝わる神経繊維にいくつかの種類があり、更に血行障害に対する抵抗性に強弱があるためとされています。「しびれ」は神経の症状ですが、神経の仕組みは、中枢神経と末梢神経の二つに分けられます。脳と脊髄(せきずい)は中枢神経といいます。それから枝分かれしてぞれぞれの脳神経、脊髄神経が出ますが、これを「末しょう神経」といいます。この神経が体の各部と中枢神経を直接結んでいます。もちろん、それぞれに左右の区別があります。

 以上のことから、しびれの様子を細かく観察すれば神経障害の診断に役立つはずです。何時から、何処がどのようにしびれるのか、また筋力低下があるかどうかも重要です。さらに、「しびれ」の様子から、糖尿病等の内蔵の病気、神経疾患、脳腫瘍・血流障害、血管疾患、薬の副作用などの見当もつけられます。これは必ずしも容易なことではありません。さらに検査をして初めて分かることもあります。  一方「しびれ」は無害性と有害性からも大きく二つに別けられます。例えば先ほど正座による足の「しびれ」は一過性の血行障害による全く無害性の「しびれ」です。「しびれ」が弱く小さくても持続性あるいは再発性のある場合には、有害な「しびれ」として、時に命取りになるような怖い疾患がありますので、早めに内科や脳神経内科を受診されるよう、おすすめします。
  
原因 メモ
脳の障害 一過性脳虚血性発作くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、脳外傷、脳炎   
脊髄の障害 黄色靱帯骨化症、頸椎症(変形性脊椎症)、後縦靱帯骨化症、脊柱管狭窄症、脊椎腫瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、椎間板ヘルニア
末梢神経の障害 顔面神経麻痺、 胸郭出口症候群手根管症候群、尺骨神経麻痺、正中神経損傷、
末梢の血液循環障害 胸郭出口症候群、バージャー病、静脈血栓症、閉塞性動脈硬化症、レイノー症状群
その他 高血圧、高脂血症、狭心症、心筋梗塞、糖尿病、薬物中毒

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]