病名 | メモ |
---|---|
白血病 |
急性白血病、慢性白血病に大きく分けられるが、いずれも癌化した 白血球の増加が主体となります。急性、慢性の区別は単に経過に よるものではなく、出現してくる病的な白血球が、急性ではより 未熟です。急性白血病、慢性白血病はさらにリンパ性と非リンパ性 に分けられます。 |
白血球増加症 |
正常な機能をもった成熟白血球の増加は、細菌感染で認められ、 異型リンパ球の増加は、伝染性単核球症をはじめとするいろいろな ウイルス感染で認められます |
白血球減少症 |
薬剤(消炎、鎮痛、解熱剤、抗ケイレン剤、抗生物質)の副作用 として起こることが多いです。放射線の大量被爆によっても 起こります。主に頼粒球が減少するために、細菌感染を受け やすくなります。 |
真性多血症 |
真性赤血球増加症ともいわれ、貧血とは逆に赤血球系が腫瘍性 (良性)に増殖する疾患です。赤血球異常に増加し、白血球、 血小板も増加することがしばしばあいます。消化性潰瘍を合併 しやすく、脳血管障害で死亡することもあります。 |
貧血症 |
貧血とは、赤血球数の減少、あるいは血色素量の
減少した状態を いいます。一般症状としては、顔面蒼白、動悸、息切れ、倦怠感 があり、痩せもともなうことがあります |
溶血性貧血 (正球性正色素性) |
いろいろな原因により赤血球の寿命約120日以前に赤血球が 破壊されて起こる貧血をいいます。 成因によって先天性と後天性(獲得性)に大別されます |
再生不良性貧血 (正球性正色素性) |
骨髄で赤血球系、白血球系および血小板系の3系統すべての 造血能が障害されて、末梢血で、貧血、白血球減少、血小板減少 すなわち汎血球減少を呈する疾患です |
巨赤芽球性貧血 (大球性正色素性) |
造血ビタミンといわれるビタミンB12、あるいは葉酸の欠乏に より起こる。骨髄内に巨赤芽球といわれる異型赤芽球が出現 するのが特徴です。 |
悪性リンパ腫 | リンパ系細胞が悪性腫瘍化し、リンパ節腫癌を形成する疾患であり、 ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、成人丁細胞性白血病 (リンパ腫)などがあります |
骨髄異形成症候群 |
以前から、骨髄に多彩な異常が認められ、経過を追ううちに次第に 急性白血痛移行していく病態が存在することが注目されており “前白血病状態と呼ばれていたが、近年、それらを一括して 骨髄異形成症候群と呼ぶようになりました。 |
骨髄増殖性疾患 |
赤血球系、白血球系、巨核球系(血小板系)および線維細胞の うち2系統以上の増殖を来す疾患をいいます。 広くは、急性白血病をも含みますが、通常は慢性骨髄性白血痛、 真性多血症、出血性血小板血症、および原発性骨髄線維症の 4つを指しています。 |